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金利競争、号砲 銀行戦略、様々

日本銀行による約5年ぶりのゼロ金利政策の解除(利上げ)から約1カ月。民間金融機関が普通預金や住宅ローンの適用金利を相次ぎ引き上げ、金利を巡る競争が早くも始まった。個人取引(リテール)は各金融機関とも力を入れる分野だが、預金や住宅ローンの金利変動は家計に直結し選別の目も厳しいだけに、戦略も様々。金利上昇局面で競争はいよいよ激しくなりそうだ。

7月14日のゼロ金利政策の解除直後、民間金融機関が一斉に引き上げに動いたのは、ほとんどゼロに張り付いていた普通預金金利だ。三菱東京UFJ、みずほ、三井住友、りそなの大手4行が、0.001%だった普通預金金利を100倍の0.1%に引き上げ、地方銀行や信用金庫も追随した。

日銀の調査によると、普通預金の平均金利はゼロ金利解除後、約6年ぶりに上昇。7月10〜14日の0.001%から、同18〜21日には0.058%にはね上がった。

 ゼロ金利でたまった預金者の不満に目をつけ、住友信託銀行は普通預金の金利を0.2%と大手他行より高めに設定。1日当たりの新規口座開設数は、従来の約1.5倍に増え「手応えがある」という。

 第一生命経済研究所は、普通預金金利が0.1%に上昇した場合、受取利息は全体で約5600億円増加すると試算。「個人預金者は預金金利水準に、より敏感になるだろう」とみる。

 一方、住宅ローン金利は、預金以上に各金融機関の対応に差が出ている。契約時の金利がそのまま適用される「固定型」では、大手行が金利引き上げに乗り出した。

 三菱東京UFJ、三井住友、りそなの大手3行は8月から、一部の固定型の適用金利を0.03〜0.1%幅引き上げた。ゼロ金利解除で中短期金利が上昇したためだ。

 三菱東京UFJの場合、2年固定型を2.35%から2.45%に、3年固定型を2.7%から2.8%に引き上げた。今回のゼロ金利政策が導入された直後の01年4月時点と比べると、0.55〜0.65%幅の上昇だ。

 ただ、長期金利は中短期と比較して上昇していないため、三菱東京UFJは、長期金利の影響を受けやすい10〜20年固定型については逆に0.05〜0.1%幅引き下げた。りそなも10年固定型は0.05%幅引き下げた。

 一方、8月分の適用金利をいずれも据え置いているみずほ銀行は、「お客様のニーズを考えた」と説明する。

 大手4行とも、8月中に中小企業向け融資の基準金利となる短期プライムレートを0.25%幅引き上げる予定で、短プラに連動する「変動型」の住宅ローンの金利も今後上昇する見通しだ。

 今後の金利上昇に備え、利用者が長期固定型などに移る動きも目立ってきた。三井住友では、全期間固定型の利用者が昨年4月は約1割だったが、今年6月には4割強まで上昇。三菱東京UFJでも、上限金利付きの変動型の申込件数が7月は前月の1.5倍に増えたという。

 熊野英生・第一生命経済研究所主席エコノミストは「預金金利の引き上げ幅に差が生じ、住宅ローンでは戦略的に金利を低めに抑える動きがある。今後、各行で金利の格差が広がるだろう」と話す。

2007年02月24日 トラックバック(1) コメント(0)












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2007年02月25日 住宅ローンの基礎知識